2017年12月17日日曜日

【撮影】和栗のお宅訪問

W建設の設計さんからPR用の撮影会がしたいと打診があったのは1ヶ月くらい前。

プロのカメラマンとマーケティング部のインタビュアーを我が家に招き入れ、家の写真を撮りつつ家づくりの思い出やコダワリ、お気に入りの場所なんかを語ってくれとのこと。

インタビューの内容や写真はW建設のWEBサイトやパンフレットなど、PR用の資料として使用されるらしい。

どの写真をどのように使うかはわからないし、もしかしたらボツになって使われないかもしれない。

そのあたりにはあまり興味がない。

好きに使って頂いて結構。

我が家としてはタダでプロのカメラマンに新築記念の写真を撮って頂けるとあって何の迷いもなく快諾。

自分で撮るつもりだったけど正直かなりメンドくさいと思っとった。

だもんでこの話、願ったり叶ったり。


撮影当日。

天気はやや曇り。

時間は14時。設計さんと、営業さんと、宣伝さんと、カメラマン。

15時からと勘違いしていた妻は入浴中。

この家に住んで約2ヶ月半。なるべくモノは置かないというポリシーはなんとか守られている。が、それでも景観を損ねるような、撮影に不向きなモノがいくつかある。

ゴミ箱とか、ごろ寝用の毛布とか、カウンターに置かれた小物とか、ハムスターとか。

それらの片付けというかぶっちゃけ倉庫に詰め込む作業に午前の時間を費やした妻は、ついさっき入浴したところ。

妻には「時間間違えてたみたいね。てへ。」

と言って撮影隊を2Fのリビングに通す。


ココから始めてください


撮影隊がLDKで仕事をしてる間に妻は風呂から出て大急ぎで身繕い。何食わぬ顔で合流。

宣伝さんからは「今までお伺いしたお宅のなかで1番キレイです!」と言われた。

妻が風呂にも入らずに汗だくで片付けした甲斐があった。

宣伝さんからは「PR用とは別にwaguriさんが撮って欲しいところは撮りますからいつでもリクエストして下さい」と言ってもらえた。

けど僕らが気に入っているエリアは全てしっかり撮ってくれてたし、撮らなかったのは倉庫と物干し部屋とバスルームだけ。


特にリクエストないっす


以下、撮影で気になったこと。

1.照明は全てON

素人目には全ての要素に光が当たってしまってノッペリするんじゃない?と思ったがその辺は流石にプロカメラマン。撮影した画面をチラ見したがノッペリ感は全然なく、光の当たってる部分はしっかり明るく、当たりにくい部分はグッと暗く写る、ちょうどいい明るさ。なんつーの、光の感度のバランス的な設定?そーゆーのが絶妙。

2.ダルマにロックオン

ぼくらは毎年初詣は湊川神社をお詣りすることにしている。そして毎年ダルマおみくじを引く。小さなかわいいダルマさんが貰えて200円。毎年2体づつ増える、そんなダルマ十数体、床の間で適当に並んでいる。このダルマに撮影隊が異常に反応。カメラマンはレンズ交換までして「いいですねー」とか言いながら夢中でダルマを撮り続けた。ダルマの撮影に1番時間かけてた。背中に湊川神社と書かれた小さなダルマがそんなにオモロイけ?

3.お約束の構図

旦那さんはリビングでくつろいでる感じで、奥さんはキッチンで、ふつうに談笑してる感じで。みたいな、お約束の構図。パンフレットでよく見るやつ。あとインタビューで家のことを楽しそうに語ってるテイの写真とか。あーあるあるとか思った。

4.笑って!笑って!

そんなに笑わないかん?自分的にはけっこう笑顔作ってるつもりなんだけど、そっからさらに笑って笑って言われる。みんなこんなに無理して笑ってるんだ。あんまり笑って笑って言われるから面白くなって笑ってたらOKでた。

5.広角レンズすげぇ

カメラマンが撮影しているときは自分たちが写り込まないようにレンズから逃げ回ってた。このあたりなら写らんだろうと待機していたら「そこ入っちゃうんでスイマセン」て言われてビビった。だってぼくらレンズの向きから90°、ほぼ真横に居たんだぜ。「ココからココまで写りますんで」ってカメラマンが広げた両腕の角度はほぼ180°やった。どんだけ写るん。欲しいわー。

以上。

おみくじダルマーズ


撮影から一週間。設計さんが我が家の写真の入ったDVDを持ってきてくれた。「夜の外観も撮りたいんですよねー」と設計さん。また、新聞の折り込み広告に我が家の写真が施工例として掲載されるかもしれないとのこと。ってか掲載させてくれって話。うち、引っ越してから新聞とってないけど快諾。


新居に越してきて早3ヶ月。今のところ生活水準を落とさずとも住宅ローンは滞りなく返済できている。季節もひとつ進み、引っ越した当初より気温と湿度がグッと下がった今日この頃。ところどころ壁紙が浮いてきたり隙間ができたり、こうすりゃよかったなぁなんて思うこともちらほらでてきた。

せっかく写真を撮ってもらったからここらでWEB内覧会なんぞやってみようと考えている。ってかブログはじめたときからそれを目標にやってきたみたいなところもあるやんね。

ま、当ブログは読んでくれた人とのカラミが皆無だからブログってゆーよりマジで単なる独白の場であるからして正直完走するまでモチベーションを保つ自信がないけどなんとか完走できるようにマイページかつスローペースかつフル自己満でがんばる。



Dec 17, 2017
waguri





2017年10月27日金曜日

【トラブル】玄関ホール異臭問題完全終結宣言

以前、記事にした我が家の異臭トラブル。換気扇を回すと玄関エリアのスイッチから汚水の臭いが吹き出す件。

問題のスイッチ

汚水管にへばりついたコンクリートを取り除き、洗浄し、最後はスイッチ内に防気カバーを仕込んで蓋をする。これで臭いが止まればよし。

ここまでが前回の記事。


そして10月14日(土)

まず防気カバーを取り付けにきた業者が絶望的に頼りなく、カバー1枚取り付けるのに何時間もかかったあげく、スイッチカバーの枠とスイッチ下部の石膏ボードをヘコますというテイタラク。ちんまいネジ締め付けるだけなのにどうやったら壁がヘコむん?枠の下でカバーが波打ってるからスイッチプレートがところどころ浮いちゃって酷いありさま。あとから別の電気屋さんから聞いたんだけど、この防気カバーの取り付けはやっぱり難しいらしい。カバーが波打つのも仕方ないとか。

うん。にしてもトロいわ。

この日は玄関収納の扉の取り替えも同時に行われた。ぼくらが指定した扉と違うものが取り付けられていたから。これに関してはたいした間違いではないし、正しいものと取り替えるだけだから特に記事にすることはなかった。けど間違いを指摘したのはこの扉が取り付けられてすぐ、内装工事の真っ只中。もちろん引き渡し前。それがなぜか取り替えられないまま施主検査、引き渡し、引っ越しを終えたあとも1ヶ月放置され、やっとこさ付け替え工事の段取りとなった。

なったのだが、建具屋さんが玄関収納の「間違った扉」を取り外し、「正しい扉」を取り付けようと箱を開けると、そこにあったのは今まさに取り外したばかりの「間違った扉」。と、全く同じ扉。その新しく取り付ける予定だった間違った扉を眺めて呆然とする建具屋さん。

ぼくはね、もうね、笑っちゃったけど。

なにがどうなってそうなったん?なにがどうなるとそうなるん?この結果を招いたアホはどのポジションからこの事態を眺めているの?発注、受注、生産、検品、梱包、輸送、運搬、取り付け。アホはどこに潜んでるん?どこに潜んで眺めてるん?え?どこに潜んどっても一緒じゃボケ。お前ら全員アホじゃ。お前もお前もお前もお前も全員キヲツケして並べ。このどアホ。

と、妻がキレるのも仕方ないこと。建具屋さんはまた正しい扉の段取りをするからとりあえず今日は持ってきた間違った扉を取り付けると。もうえーよ。無駄やし。これは丁重にお断りしてしばらく玄関収納に扉がない日々を過ごすこととした。

これがあっての防気カバー取り付け工事。頼んない電気屋さんが悪戦苦闘している最中に妻が2階の倉庫収納から営業さんにブチ切れコール。主に電気屋に対する苦情。この時の妻の声は1階で作業中の電気屋さんに聞こえるくらいの大声だったけど面白いから黙ってることにした。きっと彼に届いてる。

で、スイッチから吹き出す臭いはどうなったかというと、消えなかった。一瞬マシになったかと思ったが、やっぱり臭い。相変わらず隙間風を感じるし、臭い。普通の下水管の臭いがする。これってウチの臭いだけじゃないよね。近隣の家々から出る下水の臭いが上がってきてるよね。道路下の下水本管から。

妻がブチ切れたこともあってその日のうちに設計さんが我が家へ来ることに。

設計さんがいうには防気カバーといっても配線を通すために穴を開けるから完全に空気の出入りを止めることはできないんだと。

でしょうね。

こうなったら仕方ない。最後の手段。ぼくが温めてきた腹案。一ヶ月生活してきてすごく気に入ってる家だから、本当はやりたくないけど、背に腹はかえられぬ。是非もなし。

(すごく嫌そうに)スイッチの位置、変えれますか?

できるって。

今の位置がベストなんだけどなー


10月19日(木)

妻の強い希望で前回とは別の電気屋さんがスイッチの位置を変更する工事をしてくれた。元のスイッチがあった壁は石膏ボードで埋められる。

前回の電気屋さんってのは我が家の電気工事全般を担当した電気屋さん。我が家の電気関係にいちばん詳しいはずの電気屋さん。だけど自分らが壁に仕込んだCD管の長さも答えられない。2度と我が家に来ることはないだろう。

スイッチ位置の変更とともに壁内の状態も確認。特に問題なさそう。

じゃあニオイの出どころはどこなん?

配管屋さんの見立てではトイレ手洗いの排水管と壁内配管のジョイント部分が怪しいとか。たしかに、下水の臭いはトイレ内にも漏れていた。が、手洗いの排水口からは出ていない。

ここが怪しい
 
うん。たしかに怪しい。
このジョイント部分、手洗い排水管の径より壁内配管の径が太い。その差を埋めるためのゴム製の部品がふにゃふにゃでなんとも頼んない。

断面図(テキトー)

めちゃくちゃ怪しい。

後日、この排水管の周りをコーキングで埋めて元のスイッチがあった壁を補修及びクロス張替えすることとなった。


10月26日(木)

玄関収納の扉の取り替え。

トイレ手洗い排水管のコーキング施工。

にゅるん


旧スイッチ部の壁補修。

スイッチ消えた

全て完了。

左の壁に移動、補修の跡がうっすら

下水臭、まったくなし。

引っ越しから1.5ヶ月。

やっと『和栗のいえ』が完成した気がする。



Oct 27, 2017
waguri






2017年10月16日月曜日

和栗のプリーツスクリーン

我が家は設計の段階でカーテンを一切使わないように考えて建てられた。間取り、窓の位置や大きさ、ガラスの種類などなど。設計さんと知恵を出し合いながらぼくらなりに結構考えた。

カーテンの存在は和のテイストに合わない。いや、昔ながらの純和式の家なら合わないこともないだろうけど、シンプル・モダンジャパニズム的なテイストを狙った我が家には合わない。だからできるだけ、カーテンは使わない方向でいきたい。



カーテンは使いたくないができる限りガラスは外の雰囲気がうかがえる透明ガラスを採用したい。という希望もあった。特にぼくが。そこで、全ての窓は200センチから150センチの高い位置に設定。外を歩く人からは天井くらいしか見えないようにした。

隣家から近い窓やトイレ、バスルーム、洗面所などのプライベート空間は透明ガラスでは不安があった。特に妻が。だからこの辺りの窓のみ型ガラスを採用した。

ぼくらの窓計画は完璧だと思っていた。何度もシミュレーションして裏の家、隣の家、向かいの道路、向かいの家、どこからも中の住人が見えないように。かつ、できるだけ透明なガラスを採用して。かつ、外からの明かりが屋内の隅々まで行き届くように。



家の正面、道路側の窓に透明ガラスを採用すると決めた時、妻は言った。

わたしがどうしても気になると言ったら、嫌だろうけどカーテンか何か目隠しになるものを付けてね。

わかってるよ。大丈夫。と、ぼくは言った。

言ったが、カーテンなどをつける気は毛頭ない。外からは見えないように設計したのだから、気にすることなどないのだ。

しかし、実際に基礎ができ、上棟し、構造用合板が張られ、窓サッシが取り付けられた時、ぼくらの窓計画には致命的な誤算があるとわかった。

我が家の前の道路をはさんで斜向かい。斜め前の家の2階の窓。その窓が、我が家の1階の寝室から、2階のリビングから、その透明ガラスから、見えた。

こちらから見えるということは、向こうからも見えるということ。完全に盲点だった。まさか斜向かいの家が問題となるとは。

いや、待て。あの部屋は使われているのか?見たところまあまあ古い家だし、高齢な夫婦の二人暮らしなら2階全体が日常的には使われていない可能性がある。なぜならその窓は、ぼくらが見る限り、常に雨戸が閉められていたから。

ぼくはその可能性に賭けた。



結論から書くと、その期待は引っ越し初日の夜、粉々に打ち砕かれた。昼間は雨戸で締め切られていたその窓から、煌々と明かりが漏れていたのだから。

さて、こうなると妻が黙っているわけない。妻は最初から透明な窓ガラスに目隠しがないことを嫌がっていたからだ。ここへきて目隠しをする理由ができてしまった。

もちろん、妻も我が家の窓に普通のカーテンが合わないことはわかっている。すべて横長の窓なのだから。横長の窓に分厚い遮光カーテンをつけるなんてカラオケボックスじゃあるまいし。

では、どんな目隠しをするか。案はいくつかあった。ロールカーテン。一条工務店のハニカムシェードみたいなやつ。そして、プリーツスクリーン。

ロールカーテンは安いけど普通のカーテンよりマシという程度でやっぱり我が家の雰囲気とはあまり合わない。我が家の雰囲気にもっともマッチしているのはハニカムシェードだがコストがかかる。プリーツスクリーンなら我が家の雰囲気とも合ってるし、コスト的にもオーダーカーテンより低く抑えることができそう。

プリーツスクリーンに決まりだ。



我が家のプリーツスクリーンの役割はひとつだけ。夜に照明を点けても外から家の中が見えないようにすること。昼間のやわらかな光とか、昼間でも寝室を真っ暗にするとか、断熱防音とか、その辺の機能は必要ない。だから1番シンプルで低コストなプリーツスクリーンを探した。

安いカーテン系の住宅設備といえば、ホームセンターだ。カインズホーム、ニトリ、ナフコ、ダイキ。近所のあらゆるホームセンターへ足を運んだ。しかしぼくらがイメージしているスクリーンには会えなかった。

仕方ない。少しグレードが上がるがカーテンじゅうたん王国へ行こう。ここなら小洒落たスクリーンがそこそこの値段で手に入るかもしれない。

そうして閉店間際のカーテンじゅうたん王国へ行った。そこで見つけたのがこの店で1番お買い得なプリーツスクリーン。サルトの標準タイプだ。

実はこの商品、タチカワブラインドのペルレ25、和紙調のミズホという商品と同じ。カラーバリエーションも値段もいっしよだし、カーテンじゅうたん王国の国民が言っていたから間違いない。これが王国では半額。ぼくらが欲しいスクリーンは幅150センチ、高さ50センチだから定価だと15000円くらい。これが王国だと7500円くらい。

これは安い。多分。しかもタチカワブラインド。信頼できるメーカーである。ぼくは知らんかったけど。奈良の職人が丹精込めて作るオーダーメイドのプリーツスクリーンが7500円なら安いと思う。これに決定。

2017年10月12日

プリーツスクリーン取り付け完了。

下の黒いのはTVね

さすがオーダーメイド。


窓枠にぴったり

王国の住人が見積もりに来たとき、色の打ち合わせも行った。メカの色は窓枠と合わせて、スクリーンの色は壁紙に合わせてチョイス。

王国の住人の助言も聞きつつ、メカは木目調の「ナチュラル」に、スクリーンはライト色の「しらちゃ」に決定。

取り付けてびっくり。


奇跡か。


メカの色と窓枠(エイダイのネイキッドライト)の色がまったく一緒。スクリーンと壁紙もほとんど一緒。

おかげでとってもスッキリした窓になった。

あと、キッチン奥の窓は型ガラスが入ってて視線は気にならないんだけど西日がエグいからここにもスクリーン入れた。

いちいち思い通りにいかねぇな。

おもしれぇな。


おわり。



Oct 16, 2017
waguri





2017年10月11日水曜日

【トラブル】異臭騒動鎮静化

設計さんが外構屋さんに連絡して我が家に来る段取りができるまで様子見となった。

ことがことだけに、翌日には設計さんからなんらかの連絡があると思った。「外構屋が〇〇日には行きます」とか「また外構屋から連絡がありますから日程調整お願いします」とか。

しかし設計さんからは連絡なし。

この時、とにかくニオイがキツくなってきてて玄関を開けるともう臭いって状況になったからとりあえず壁内の空気が家屋内に侵入しないように自分らで対応する必要があった。

そこでぼくらが考えたのはラップでニオイを遮断する作戦。スイッチプレートを外して中の枠みたいなやつをプラスドライバーで外したらラップをかぶせて枠を戻して完成。プレートは外したままじゃないとラップがスイッチ押しちゃうから外しとく。


見た目はちょっとね、、、


正直そんなに期待していなかったが、いい意味で裏切られた。ズゴイじゃないか、クレラップ。

とりあえず外構屋さんがコンクリートを除去してくれるまでこれでしのぐこととする。

その後、何日か連絡を待ったけど設計さんから連絡なし。ブチ切れた妻が営業さん(支店長)の携帯電話に凸コール。

「帰って玄関を開けたら便臭のする新築の家ってどうなんですか!!」

もっともだ。

営業さん「もっともです・・・」

翌日だったかどうか忘れたけど外構屋さんがひとりで来てなにやら作業をはじめた。彼はぼくらに断りもなく庭の散水栓にホースを付けて汚水管を洗浄。我が家の水を勝手に・・・。誰かと何やら電話で話しながら大量の水をジャージャー垂れ流す始末。

洗浄なら配管屋さんが実施済み。あんたらは汚水管にコンクリートを流してしまったこととそれを放置したことを深く深く反省しつつ速やかに問題のコンクリートを除去してくれればいい。

えっと、なにしてるんですか?今日はなんて聞いて来ました?

詰まってるって聞いたんで・・・

詰まってません。汚水管でコンクリートが固まってるんで取ってください。

コンクリート?とりあえず洗浄を・・・

いらないです。原因究明もいらないです。とにかくコンクリートを取り除いてください。

その間に外構屋さんの社長から入電。どうしてコンクリートが汚水管に落ちてるんですか?から始まってひと通りの苦情を静かに告げた。

謝り慣れていないのか、たどたどしく反省の弁を述べる社長。暗い中での作業がありまして的な言い訳した直後にこれはないわーと思ったのかまた普通に謝罪したりして少しパニクってた。

その後、実際にコンクリートを施行した職人もやってきて汚水管のコンクリートを除去。かなり時間をかけて汚水管内を掃除して帰っていった。

それから1週間ほど経ったが汚水管に汚物が溜まることはなくなった。

スイッチからのニオイは薄くなったが出続けている。壁内に下水管がある以上、ある程度のニオイは出ますよと、設計さんは言った。あとはスイッチの中に防気カバーなるものを取り付ければニオイが入って来ることはないそうな。

とりあえず、これにて解決。



いや、待て。そもそもな、ずっと疑問だったんだけど、どうして排水管の中のニオイが外に出るのか。排水管て密閉されてるよね?じゃなきゃ下水が漏れちゃうもんね。下水は通さないけどニオイは通すのか?継いでる部分?ジョイント部分?そういうところはパッキン的な奴で防水してるよね。その部分からニオイだけが滲み出ちゃうの?本当にニオイだけ?下水も漏れてない?壁の中びちゃびちゃんなってない?ちゃんとパッキンしてるか確認しなくていいの?防気カバーで文字通り臭い物に蓋をする感じで解決したって言えるの?万が一ってことありえるよね。どうして確認しないの?めんどくさいの?この期に及んでめんどくさがってんの?ぜんぜん反省してねぇな。おまえら正気か?


ちゃんと調べてもらったほうがいいかしら。




おわり




Oct 11, 2017
waguri







2017年10月10日火曜日

【トラブル】異臭の原因

異臭の出どころが玄関ホールのスイッチプレートだとわかった。とりあえず今わかっていることと臭いが日増しにキツくなっていてこれからも強くなると予想されることをW建設の営業さんに伝えた。

翌日、W建設の設計さんが訪ねてきて臭いを確認。外へ回って汚水管の蓋を開けた。

陽が沈んだ暗がりでスマホのフラッシュライトの灯りを頼りに汚水管の中を観察する。管の中は暗くて見づらいが、管の底に直径8センチほどの汚物が付着していた。

え、コレって・・・

うわ・・・

うんこ見られた。

妻とともに一瞬凍りついたが口に出すとこれ以上の調査が続行困難となる可能性があった。一度でも恥ずかしがったらもう無理だ。設計さんも務めて冷静かつ粛々と調査を進めている。ここは何事も意に返さない感じでやり過ごすしかない。

彼は住宅のプロ。ご不浄モノなんぞ見慣れてるし、動じない。だからこちらも平気なフリしてやり過ごすんだ。

うわ、設計さんにうんこ見られた。

ぼくの耳元で囁く妻。

こらこら、うろたえるな。恥ずかしくなるだろ。ちくしょう。そもそもどうしてうんこが汚水管に残ってるんだよ。そうゆうもんなのか?

いや、そうゆうもんではないらしい。

設計さんによると、汚水管に汚物が残ってるのは何か引っかかるものがあるからで、本来ならスルッと流れて汚水管は空っぽになるはずだとか。

なにが汚物の流れを邪魔をしているかはわからないけど、とりあえず配管屋さんに来てもらって汚水管を高圧洗浄、引っかかりの原因を特定して排除すればニオイは止まるかもしれないとのこと。

ふーん。いくつか疑問は残るがとりあえず向こうの言うようにしてみよう。じゃ、よろしく。

後日、配管屋さんがきて汚水管を洗浄。設計さんも来た。洗浄を終えた配管屋さんが言う。

洗浄はしましたけど底のコンクリートは除去できないのでまた汚物が残ると思います。

コンクリート?は?汚水管の中にコンクリートがあんの?なんで?

いつ入ったかはわかりません。ここでコンクリートを使うのは外構屋さんと基礎屋さんですが・・・

いや、外構屋だろ。どう考えても外構屋だろ。どうもこの設計さんは外構屋をなにかとかばうフシがある。

外構屋とはいろいろあった。

ちょっと今回は、許せないぜ。

トイレの汚水管は家の北側にある。ここには他に、トイレ手洗いと風呂の排水管がある。

並びは上流から、トイレ手洗い、トイレ、風呂の順だ。それぞれの配管が合流する部分に蓋があり、蓋を開ければ中の様子がうかがえる。問題のコンクリートはその全てで見つかった。どの蓋を開けてもコンクリートがへばりついている。

ぼくらが汚物の塊だと思っていたのはコンクリートの塊で汚物はそれの表面に付着していた。

配管屋さんはさらに続けた。トイレの水の勢いが強くて上流の手洗い排水管の合流地点まで逆流してます。そこで汚物がコンクリートに引っかかって残ってるんです。

問題の異臭の出るスイッチプレートがある壁の中はトイレの排水管ではなく、手洗いの排水管しかない。

まとめると。

トイレから流れ出た下水が汚水管の本管に合流するときに手洗い排水管のある上流へ逆流。汚物は手洗い排水管に近いコンクリートに引っかかって残留。その臭いが手洗い排水管を通って壁内に流れ込み、それがさらにスイッチプレートの隙間から家屋内に流れ込んだ。

ぼくが引っ越し直後から感じていた異臭の正体は・・・そうゆうことらしい。

外構屋には排水管などにコンクリートをこぼさないように普段から言ってますし、必ず作業後は清掃するように徹底してるんですが・・・

と、設計さん。

でも、こぼした人は絶対気付いてますよね。これ、気付かないわけないですよね。普段から徹底してるならなおのことタチが悪いですよね。わざと放っていったんですから。こぼしてもすぐに拭き取れば底で固まらずに済んだのに。

設計さんが悪いわけじゃないから途中でやめたけど、これは外構屋に言ってやらんとね。


今回ぼく、かなりムカついてる。



つづく



Oct 10, 2017
waguri





2017年10月9日月曜日

【トラブル】異臭の出どころ

日増しにキツくなる異臭について、工務店へ原因究明と対応をお願いすることにした。

もう一度異臭のする玄関ホールを眺める。




静かな昼下がり。

さっきまで洗濯機が動いていたが今は換気扇のモーター音だけが響いている。

我が家の換気方式は第3種。つまり換気システムというほどのものは何もない。各部屋に給気口があり、換気扇で排気する。それだけ。だから窓という窓は閉めきって換気扇はフルで回している。特に洗濯物を物干し部屋で干しているときは。

1F全体がほのかな洗剤の香りに包まれているのに、ここだけは謎の腐敗臭。

本当にどっから出てんだろ。まるで臭いガスを目の前にシュッと吹きかけられたようなニオイかた。ここを通るときだけ、瞬間的に襲われる。ピンポイントで嫌なニオイ。

ふと、顔を壁に向ける。

ちょうどぼくの顎の高さ。

スイッチプレートが目に入った。

上の写真にも写っている。白くて四角いやつ。

ソッとプレートに触れてみる。風を感じた。隙間風?どうしてスイッチプレートから風が出てんだろう。まさかと思って鼻を近づける。




くさっ・・・!

これやったんや。

スイッチプレートなら他にもある。家中のスイッチプレートとコンセントをチェック。その全てから隙間風を感じた。しかし異臭がするのは玄関ホールのあそこだけ。

どうしてこんなものから空気が吹き出すのか。ぼくのそんなに出来の良くない頭では、その理由はひとつしか思い浮かばなかった。

試しに窓をひとつ、開けてみる。

スイッチプレートからの隙間風が止まった。

やっぱり。給気口からの給気量より、換気扇からの排気量が高すぎて壁内の空気がスイッチプレートから屋内に吹き込んだ。

かな?だとしたら、これって欠陥?それともむしろ気密性が高すぎるということか?うちってそんなに気密とれてたっけ。わからん。

しかし異臭の出所はわかった。次はどうして玄関ホールのスイッチプレートだけ臭うのか。あの壁の中で一体何が起こっているのか。同じ壁なのに角を曲がった先のスイッチからは、風は出てもニオイはない。

ひとつ気になるのは、この壁の向こう側はトイレであるということ。ニオイと関係あるかどうかわからないけど、トイレが原因であればすぐにでも対応しないと大変なことになる。

この段階にきて初めて妻に報告した。ニオイの原因とか、せめて出所ぐらいはわかってないと妻はパニックになるかもしれない。だから妻への報告は慎重に行う必要があった。

普段はニオイに敏感な妻。しかしこの腐敗臭には気付いていないようだ。ぼくの話を聞いてニオイそのものより、普段は鈍感なぼくだけがニオイに気付いていたことにショックを受けていた。

わたしの方が気にしぃなのに・・・

わたしが先に気付くはずなのに・・・

いつもは鈍感で何も気付かないくせに・・・

あんなに鈍い人が・・・

わたしよりずっとずっと鈍感な人が・・・

わたしより先に・・・

わかったわかった。ぼくが愚鈍で大雑把で間抜けなのはわかったから。ニオってみて。腐敗臭がするでしょ。

ゴムっぽいニオイはする。腐ったニオイではないような。でもニオイはこのスイッチだけだね。と、妻。しばらく嗅いでいると確かに腐ったようなニオイかも。と、妻。

あ、そんなもん?

ぼくはすっごく臭いんだけど。

まあ異臭であることには変わりない。が、ここからは素人が手を出していい領域ではない。プロに相談だ。



つづく


Oct 9, 2017
waguri





2017年10月8日日曜日

【トラブル】玄関ホールの異臭

異臭というか悪臭。

最初は魚の腐ったような臭いがするなと思った。そのときは引っ越し作業中だったから引っ越して1週間も経ってないと思う。玄関ホールから階段へ上がるとき、または逆に2Fから降りてきて玄関ホールに足を踏み入れたとき。フッと臭う腐敗臭。

真夏の池の水面に、お腹を上に向けてプカリと浮かんだ魚の死骸。

のような臭い。


ほんの一瞬だった。

そこを通り過ぎる一瞬だけ、ふと臭う。

引っ越し作業中ということもあって我が家の玄関土間には引っ越しの片付けで出たゴミや不要品が山のように積み上げられていた。生ゴミは混ざってないはずだが、たぶんこのゴミから臭いが出てるんだろうと、その時は思った。

しかしゴミ出しが終わった後も臭いは続いた。やっぱり階段のいちばん下の段から玄関ホールにかけて一瞬だけ臭う。

ここを通るたびに首を傾げた。なにが臭うんだろう。ぼくの鼻は腐敗臭と感じているけど、実は接着剤とかゴム製の部材とか、新築特有のニオイかもしれない。であればそのうち消えてなくなるだろう。

一度はそう結論づけて気にしないことにした。


引っ越しから10日ほど経って片付けもだいたい終わった頃、異臭はまだ続いていた。マジでニオイの元がわからない。玄関ホールにはなにも置いてない。ニオイの元になるものなどなにもないのに何がこんなに臭うのか。家そのものか?でもニオイを感じるのはいつも決まった場所、ピンポイントと言っていいほど狭い範囲。階段を降りきった直後の一瞬。ここになにがあるっていうんだ。

床に目を落とす。床は違う。それなら家中が臭うはず。天井を仰ぐ。この上の2Fは畳コーナー。床暖付き。水気のモノはないはず。壁に目をやる。特にシミなどの汚れはない。階段の手すり。黒いアイアンでサビもない。

やっぱり何もない。

ニオイの元になるものは本当にない。


異常ナシ

白い玉砂利だろうか。

下に汚ねぇ水でも溜まってんのかな。

砂利に顔を近づけてみる。

全然臭くない。

あと玄関周りにあってニオイのするもの・・・靴?くつかな?そんなに臭かったっけ。ニオってみる。うん、まあ臭い。普通の靴のニオイ。臭いは臭いけど、違う。


原因が全くわからないまま数日経った。ニオイは日増しに強まっているようだ。ニオイを感じる範囲が広がっている。

最初はぼくひとりが「なんか臭うな」と感じる程度だった。だからこのまま落ち着いて消えてくれたらいいと思っていた。でもニオイが強くなっているということはやっぱりはっきりとした原因があって、しかもそれは普通に生活しているうちに悪化していくということ。


これはいよいよ工務店に連絡せねば。



つづく





Oct 8, 2017
waguri 







【撮影】和栗のお宅訪問