2017年9月20日水曜日

老後の生活を考えたら畳コーナーは小上がりになった


引っ越しから1週間が経とうとしてるけど外構はまだ途中だしパンダちゃんの段ボールが何匹かリビングを占拠してるし誰のためって訳でもないが一応WEB内覧会とかやろうと思ってんだけどまだまだできる状況じゃないから今回は軽く独り言。

いつも独り言だけど。


小上がりに対する個人の見解。

そもそもブログって全部個人の見解だけど。


ぼくらは老後の生活を想定して畳コーナーを35センチ小上がりさせることにした。バリアフリーならぬバリアアリーの精神だ。老後のことを考えるなら極力段差を減らすべきと思われるかもしれないが、実際はそうでもない。たとえば病院。病人が療養するための病室で、床に布団を敷いて寝かされることはない。なぜなら弱った人はベッドの方が寝起きしやすいから。介助や看護、治療にあたる医師が作業しやすいってのもあるけどこれは内緒。高額なベッドを病院がわざわざ1人にひとつ用意してんのはひとえに患者のため。

床の上で立ち座りするのは結構な身体能力が必要で、高齢者の中には「床に座ったら最後、自力では立ち上がれない」なんてひとはとても多い。ずっと座卓で生活してたけど年をとってしんどくなったから最近テーブルとイスで食事してます、みたいな。ベッドのように適度な段差があれば寝るときは少し腰を下ろして身体を倒しながら脚を上げて仰向けに寝返るだけで済む。起きる時も横向きに寝返って両足をベッドから落としたら上半身を起こしやすい。

畳の上でくつろぐなら必ず畳に座るか寝転ぶことになる。段差がなければ床での寝起きと身体的な負担は同じ。段差があればベッドと同じ動作で座ったり寝転んだりできる。小上がり畳コーナーに腰掛けて、身体を180°捻りながら両足を引き上げてハイハイするだけ。そう、移動はハイハイ(四つ這い移動)が基本。畳の上で立って歩く必要などない。ちょっとはしたないけど、そのころは年寄りだからきっと誰も責めたりしない。

段差があるとつまずいて転倒しやすいという人もいる。でもそれは3センチとか1センチとか中途半端な低い段差が招く悲劇だと思う。段差が低すぎてお年寄りは段差の存在に気付けないのだ。気付かないからつまずく。いや、気付いててもつまずく。「つまずきそうだなー」と思いながら、つまずく。こういう場合は「このくらいの段差ならこのくらい脚を上げれば越えられるだろう」と段差を過小評価したか自分の脚力を過大評価したか自身のボディイメージが狂ってるかのどれかだと思うが、35センチもの段差を作っておけば「こりゃよっぽど頑張らないとちょっとやそっとじゃ越えられないぜ」と思わせて慎重な行動を促す効果が期待できる。

とにかく、バリアフリーっていうのはこうゆうお年寄りがつまずきやすい中途半端な段差を解消すること。35センチの大きな段差はお年寄りでもしっかり認識できるからつまずく可能性は低い。っていうか、つまずくとかって話じゃなくて衝突。これだけデカイ段差なら。マンガイチ衝突して転倒しても転んだ先は35センチ高くなった畳の上だからマイルドに着地できるかもしれない。

どうして35センチかというと、30センチだと低すぎて立ち座りがしんどいから。座面5センチの差は想像より大きい。特に身体の弱ったひとには。

どうして35センチかというと、40センチだと歩いて乗り上がるのがしんどいから。5センチの段差は意外と大きい。特にモノグサな若者には。

35センチの段差は、お年寄りも若者も生活しやすいよう、これから高齢者になるぼくらがぼくらなりに考えたぼくらに適したデザイン。

どうでもいいけどOver80の超高齢者を話題にするとき、自分を若者と表現できるの、いいよな。
じぶん、アラフォーなのにな。


ってことで、うちの小上がりは待ったなしですぐそこまで来てるこれからの超高齢社会を見据えてぼくらなりに真っ向から攻めた結果だから。

小洒落た雰囲気だけでなんとなく取り入れたのとは訳が違うから。




Sep 20, 2017
waguri




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【撮影】和栗のお宅訪問