2017年9月5日火曜日

クローズアップ物干し部屋

家づくりを始めて間もなく、洗濯物干しスペースを屋内に作ると決めた。だってぼくら、虫がムリだから。

これまでに何度も侵入を許したカナブンやセミ、あるいはコウモリ。こいつらはベランダの洗濯物に取り付き、家人がその存在に気づかないまま洗濯物を屋内に取り込んだ際に洗濯物と一緒に侵入する。こいつらを始末するのはいつもぼくの仕事だった。この世でもっともくつろげる空間であるはずの自宅で、なぜこんな恐怖と戦わなければならないのか。

あんな恐ろしい体験はもうまっぴら。

新居では、洗濯物を外に干さない。

ってか既に部屋干し100パーセントだし。

新居にベランダが必要かという議論をときどき目にするが、我が家ではそういった話し合いはほとんどなかった。なぜなら今現在、まったくベランダを使ってないから。部屋干し100パーセントだから。今あるのに使っていないものを、わざわざ作ることはない。さっき書いたとおり、洗濯物を外に干す気もない。だから最初からベランダを作る気はなかった。

そこで必要となるのが屋内の物干しスペース。

最初は洗面室を3畳くらい確保して巨大な洗面化粧台を壁一面に配し、その他のスペースを洗濯物干しとして使うつもりだった。ガス式の浴室乾燥機のついたバスルームとつなげればかなりの広さが見込める。

が、1度洗濯物を干したら取り込むまで洗面所が使えない。お風呂も入れない。だからそのタイミングで取り込まなければならない。畳んでクローゼットにしまわなければいけない。洗濯物を取り込むタイミングを、洗濯物とは関係ないものに決められるのはイヤだ。

そうなると洗濯物干しスペースを他のスペースとシェアするのは無理がある。

やはり、洗濯物干しスペースは単独でそれ専用のスペースを確保せねば。

そこで最初は2Fの広縁を作った。しかし浴室や洗面所が1Fに移ったことで1Fに物干しスペースを作る必要がでてきた。

これはぼくのコダワリだが、バスルームと洗面所と脱衣所と洗濯機と物干しスペースは同じフロアにあるべき。そのほうが楽だから。あとできれば寝室とかクローゼットとか服を置く場所と着替える場所も同じだとなお良い。そのほうが楽だから。

で、我が家ではバスルームと洗面所が1Fに移ったことで寝室と洗面脱衣所と洗濯機とバスルームが全て同じフロアに。

素晴らしい。でらマーベラス。 やはり物干しスペースは1Fに作るべき。

ここまで家事動線が楽になると物干しスペースで乾かした衣類を寝室のクローゼットへ持っていくのが信じられないくらい面倒臭い。

同じフロアなのに、歩いて10歩もないのに、想像するだけで面倒臭い。

ではどうするか。答えは簡単。

クローゼットを物干しスペースに作る。

これできまり。

寝室のクローゼットはただの物置きだから狭くてOK。ウォークインなんてできなくても一向に構わない。物干しスペースに衣類専用のクローゼットを作って乾いた衣類を全てそこに仕舞う。

着替えはここでしてもいいし、暑かったり寒かったりしたら服だけ持って寝室へ行けばいい。場所はすぐとなりだ。

こうして我が家の1Fに、壁一面のクローゼットと2組のホスクリーンと換気扇を備えた4畳ほどの物干しスペースができた。

 1F間取り図

バスルームと洗面所と洗濯機と物干しスペースは一直線に並んで直接行き来できる。

洗面所と物干しスペースは廊下にもつながっていてグルリと回ることができる。物干しスペースは勝手口で外ともつながっていて、もしもの時の避難経路としての役割も担う。

虫の侵入も許さない

小さいけど機能的で頼れる空間。

おかげで2LDKが1LDKになってぼくの書斎というかプライベートエリアというか篭り部屋的な空間がなくなったけどよく考えたらぼくらのライフスタイルではそういった空間は特に必要ないことに気づいたから別にいいわ。


おわり


Sep 5, 2017
waguri








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【撮影】和栗のお宅訪問