2017年10月16日月曜日

和栗のプリーツスクリーン

我が家は設計の段階でカーテンを一切使わないように考えて建てられた。間取り、窓の位置や大きさ、ガラスの種類などなど。設計さんと知恵を出し合いながらぼくらなりに結構考えた。

カーテンの存在は和のテイストに合わない。いや、昔ながらの純和式の家なら合わないこともないだろうけど、シンプル・モダンジャパニズム的なテイストを狙った我が家には合わない。だからできるだけ、カーテンは使わない方向でいきたい。



カーテンは使いたくないができる限りガラスは外の雰囲気がうかがえる透明ガラスを採用したい。という希望もあった。特にぼくが。そこで、全ての窓は200センチから150センチの高い位置に設定。外を歩く人からは天井くらいしか見えないようにした。

隣家から近い窓やトイレ、バスルーム、洗面所などのプライベート空間は透明ガラスでは不安があった。特に妻が。だからこの辺りの窓のみ型ガラスを採用した。

ぼくらの窓計画は完璧だと思っていた。何度もシミュレーションして裏の家、隣の家、向かいの道路、向かいの家、どこからも中の住人が見えないように。かつ、できるだけ透明なガラスを採用して。かつ、外からの明かりが屋内の隅々まで行き届くように。



家の正面、道路側の窓に透明ガラスを採用すると決めた時、妻は言った。

わたしがどうしても気になると言ったら、嫌だろうけどカーテンか何か目隠しになるものを付けてね。

わかってるよ。大丈夫。と、ぼくは言った。

言ったが、カーテンなどをつける気は毛頭ない。外からは見えないように設計したのだから、気にすることなどないのだ。

しかし、実際に基礎ができ、上棟し、構造用合板が張られ、窓サッシが取り付けられた時、ぼくらの窓計画には致命的な誤算があるとわかった。

我が家の前の道路をはさんで斜向かい。斜め前の家の2階の窓。その窓が、我が家の1階の寝室から、2階のリビングから、その透明ガラスから、見えた。

こちらから見えるということは、向こうからも見えるということ。完全に盲点だった。まさか斜向かいの家が問題となるとは。

いや、待て。あの部屋は使われているのか?見たところまあまあ古い家だし、高齢な夫婦の二人暮らしなら2階全体が日常的には使われていない可能性がある。なぜならその窓は、ぼくらが見る限り、常に雨戸が閉められていたから。

ぼくはその可能性に賭けた。



結論から書くと、その期待は引っ越し初日の夜、粉々に打ち砕かれた。昼間は雨戸で締め切られていたその窓から、煌々と明かりが漏れていたのだから。

さて、こうなると妻が黙っているわけない。妻は最初から透明な窓ガラスに目隠しがないことを嫌がっていたからだ。ここへきて目隠しをする理由ができてしまった。

もちろん、妻も我が家の窓に普通のカーテンが合わないことはわかっている。すべて横長の窓なのだから。横長の窓に分厚い遮光カーテンをつけるなんてカラオケボックスじゃあるまいし。

では、どんな目隠しをするか。案はいくつかあった。ロールカーテン。一条工務店のハニカムシェードみたいなやつ。そして、プリーツスクリーン。

ロールカーテンは安いけど普通のカーテンよりマシという程度でやっぱり我が家の雰囲気とはあまり合わない。我が家の雰囲気にもっともマッチしているのはハニカムシェードだがコストがかかる。プリーツスクリーンなら我が家の雰囲気とも合ってるし、コスト的にもオーダーカーテンより低く抑えることができそう。

プリーツスクリーンに決まりだ。



我が家のプリーツスクリーンの役割はひとつだけ。夜に照明を点けても外から家の中が見えないようにすること。昼間のやわらかな光とか、昼間でも寝室を真っ暗にするとか、断熱防音とか、その辺の機能は必要ない。だから1番シンプルで低コストなプリーツスクリーンを探した。

安いカーテン系の住宅設備といえば、ホームセンターだ。カインズホーム、ニトリ、ナフコ、ダイキ。近所のあらゆるホームセンターへ足を運んだ。しかしぼくらがイメージしているスクリーンには会えなかった。

仕方ない。少しグレードが上がるがカーテンじゅうたん王国へ行こう。ここなら小洒落たスクリーンがそこそこの値段で手に入るかもしれない。

そうして閉店間際のカーテンじゅうたん王国へ行った。そこで見つけたのがこの店で1番お買い得なプリーツスクリーン。サルトの標準タイプだ。

実はこの商品、タチカワブラインドのペルレ25、和紙調のミズホという商品と同じ。カラーバリエーションも値段もいっしよだし、カーテンじゅうたん王国の国民が言っていたから間違いない。これが王国では半額。ぼくらが欲しいスクリーンは幅150センチ、高さ50センチだから定価だと15000円くらい。これが王国だと7500円くらい。

これは安い。多分。しかもタチカワブラインド。信頼できるメーカーである。ぼくは知らんかったけど。奈良の職人が丹精込めて作るオーダーメイドのプリーツスクリーンが7500円なら安いと思う。これに決定。

2017年10月12日

プリーツスクリーン取り付け完了。

下の黒いのはTVね

さすがオーダーメイド。


窓枠にぴったり

王国の住人が見積もりに来たとき、色の打ち合わせも行った。メカの色は窓枠と合わせて、スクリーンの色は壁紙に合わせてチョイス。

王国の住人の助言も聞きつつ、メカは木目調の「ナチュラル」に、スクリーンはライト色の「しらちゃ」に決定。

取り付けてびっくり。


奇跡か。


メカの色と窓枠(エイダイのネイキッドライト)の色がまったく一緒。スクリーンと壁紙もほとんど一緒。

おかげでとってもスッキリした窓になった。

あと、キッチン奥の窓は型ガラスが入ってて視線は気にならないんだけど西日がエグいからここにもスクリーン入れた。

いちいち思い通りにいかねぇな。

おもしれぇな。


おわり。



Oct 16, 2017
waguri





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【撮影】和栗のお宅訪問