2017年8月4日金曜日

和栗の洗面化粧台

我が家の洗面化粧台はPanasonicのC-LINEと決まった。自分たちなりにカスタマイズできるし、Panasonic製だからキッチンの扉パネルと同じベリティスカラーのオーク柄が使えるし、幅とか洗面室に合わせて現場でカットできるし、やりようによってはシャレオツに出来なくもない。

C-LINEに決まるまでは、もう造作するしかないのかなと思った。カクダイやらサンワカンパニーやらのカタログを読み漁った。常滑焼や信楽焼の洗面ボウルにしたくていろいろ調べて小さいやつなら安いんだけど洗面化粧台として使うなら45センチくらいの大型が欲しいからそうなると結構高価だとわかって撃沈した。

常滑焼の洗面ボウルよかったなー

 こうゆうの

でもまあ、実際ユニットバスと洗濯機に挟まれた思いっきり生活感のある場所に設置される洗面化粧台。ココだけ渋くしてもしゃーねーなと。

お金かかるし。

だいいち、お金かかるし。

そんなこんなで我が家に採用されたC-LINE。細かい仕様とオプション差額はこんな感じ。

水栓をスワンネックに変更
幅を900ミリから1200ミリに変更
三面鏡から一面鏡に変更
扉柄をオークに変更

洗面化粧台はなぜかオプションの内訳が出ないらしくてオプション代は差額の総額が1発どん。

35000円也

安すぅ。

鏡は三面鏡から一面鏡に変更して減額されるはず。だから三面鏡のままだったらもっと高かっただろうな。

どうして三面鏡をやめたかと言うと、ダサいから。鏡が壁からぽっこり出っ張ってるのがなんかダサいから。左右に入る縦のラインも、たぶん蝶つがいかな、あれ変だし。一面鏡なら端から端までスッキリ。

また、一面鏡の場合、背景の壁がよく見えるからこの鏡の面のみ濃紺に金の霞が入ったカッコいい壁紙を採用した。

 襖の裏みたいやな

水栓は最初、メーカー標準のマルチシングルレバーシャワーってゆうマルチとシングルという相反する単語が並ぶ無駄に長ったらしい名前のやつだった。

先っぽ黒いの

この水栓、シャワー用のパーツが黒い樹脂でできていて、蛇口の先っぽに装着されている。これを妻が異様に嫌った。ぼくはどうでもいいと思ったけど妻はメチャクチャ嫌ってた。

そして妻はシャワーなくてもいいかとぼくに聞いてきた。よっぽど黒い樹脂がイヤなんだな。洗面化粧台にシャワーが必要かと言われれば、必要ではない。ここでシャンプーする予定もないし。

だもんでしばらくの間シャワー機能なしのマルチシングルレバーという水栓が選択されていた。

先っぽ黒いのなし

 ところで、我が家の2階にはキッチン以外に水場がなかったから2nd洗面手洗い的な意味でC-LINEのフロートタイプw750を設置した。この手洗い台の水栓は小さくて可愛いスワンネックシングルレバーを選択した。フロートタイプに合ってるから。

スワンネックシングルレバー


 2階の手洗い台。フロートタイプ。

そしたら妻は下の洗面化粧台もスワンネックにすると言いだした。デザイン的には特に反対する理由もないし、実はマイナスオプションだから安くなるし。

ってことで水栓はスワンネックシングルレバーとなった。

 我が家の洗面化粧台

パノラマスライドはW建設標準。1番上は天井付けのFIX窓。その下がメイクアップ用のライト。その下が一面鏡。その下が濃紺の壁紙。で、スワンネック水栓。小さくて可愛い。

ちなみに、左に見える壁の向こうは洗濯機置き場。右にはユニットバス。

おおむね満足だけど、ぼく個人の感想をいえば蹴込の真っ白さが残念。じゃあ何色だったらよかったん?と聞かれても答えが見つからないが。もっと引っ込んでてフロートっぽくなってたらよかったかな。





2017年8月3日木曜日

洗面台がダサくてつらい

2017年8月1日 洗面化粧台 施工

Panasonic C-LINE W1200 オーク柄
 
洗面化粧台。男のぼくは歯磨きか髭剃るときくらいしか使わない。基本的に家族しか使わない。普通の間取りなら風呂の前だし、北側の1階だし、用事がなければいかないし。行っても1日2〜3回だし。

ってことであまりこだわるところはないと思ってた。最初は。

W建設の標準はLIXIL「MV」、Panasonic「C-LINE」、TOTO「STシリーズ」の3つ。

LIXILはビルダー向けの商品でたぶんTOTOもビルダー向けだと思う。正直くわしく聞いてないし調べてもないから詳細は不明。

ずいぶん前のことだけど、ホームセンターでなんとなく洗面化粧台を見ながら歩いてたら「人工大理石!」と書かれたどう見てもただのプラスチックの洗面ボウルに衝撃を受けた。人工大理石ってこんなにちゃっちいの?と。ここでみた洗面化粧台もLIXILやTOTO製だったと思う。

各社ショールームでみた洗面化粧台はさすがにホームセンターほどちゃちくなかったけど、全体的になんつーか、ダッサいよね。すごくダサいよね。

この無垢でピュアで純粋でイノセントな気持ちを設計さんに告げた。そして問い詰めた。なんでこんなにダサいの?と。こん中から選ばなかんの?と。

他から選ぶのはいいけど差額は発生しますよ、と設計さん。そりゃそうだ。PanasonicのラシスとかLIXILのルミシスとかにすればカッコいい洗面化粧台は手に入る。でももともとそんなにコダワリのない場所だもん。そんなに金かけたくないわ。でもダサい洗面化粧台が嫌なら大金積むしかないのか。悩む。

Panasonic ラシス

僕らがよくやるのはメーカーの洗面化粧台を下のキャビネットだけ使って、壁に別の鏡を貼り付けるってゆう方法ですね。と、設計さん。

・・・・・・。

あ、なるほど。メーカーの洗面化粧台がどうしてダサいかわかった。洗面ボウルと鏡の間のミドル部分がプラスチックの板で繋がってるのがダサいんだ。

例えばLIXILのL.C。たぶんMVはこいつのビルダー向けカスタムモデルだ。

リクシルWEBサイトより

特にここ。ミドル部分。

ここね


水栓がミドル部分の壁付けになってるから汚れにくいとかって世間ではこうゆうデザインがもてはやされているけど、ダサいから。根本的な問題としてダサさがクローズアップされるべき案件だから。これ。

設計さんが言う方法、洗面化粧台のキャビネット部分と鏡の部分を切り離して鏡を別のものにするという方法。このタイプではできない。水栓がミドル部分の壁付けだから取り外せない。

これができるのはPanasonicのC-LINEだけ。C-LINEはPanasonicの洗面化粧台の中でもかなりランクの低いシリーズ。上位機種のウツクシーズはLIXILと同じ水栓が壁付けのタイプ。もちろんダサい。高価なのにダサい。

C-LINEも普通にプランニングしたら同じようにダサい。

Panasonic C-LINE


うん。ダサい。しかし水栓は洗面ボウルに直付けされており、ミドル部分が取り外せる。

Panasonic WEBサイトより

 上の写真はPanasonic公式のプラン例。ミドル部分がなくて壁一面をPanasonicのキッチンパネルが張ってある。もちろん、普通の壁紙のままでも施工できる。

見えてきた。

ぼくらの洗面化粧台はC-LINEとする。

つづく





2017年8月2日水曜日

現場へ差し入れブギ

我が家の着工は4月末。5月の連休をはさんで基礎配筋に基礎打設と進んで上棟は5月22日。6月には大工さんによる内装木工事が始まった。6月といえばこれから本格的に暑くなる、という時期。そして引き渡しは9月の前半が予定されている。

つまり、我が家の建設に関わる職人さんや業者さんは、うだるような暑さの中、エアコンのない現場で汗水垂らして必死に働いてくれてるということ。

それならば多少の出費は覚悟して、精一杯の差し入れを振る舞うのが施主の務め。人としての最低限の思いやり。そうゆう気配りが建物の最終的なデキにも関わってくるだろう。

と、着工する前は自前のクーラーボックス買い込んで、その中に常に飲み物入れといて、少なくなったら補充する。みたいな差し入れプランを練っていた。運良く休憩時間に出くわしたらアイスでも差し入れたいねと妻とは話し合っていた。

しかし、着工からずーっと、工事が終盤に差し掛かって大工さんと現場で遭遇する確率もめっきり減ってしまった現在まで、ほとんど差し入れできんかった。てへ。

毎週火曜日には昼休みにぼく1人で。木曜と土曜は妻と2人で現場へ足を運んだ。週3で通ってたのにほとんど差し入れしてない。てへ。

理由はいくつかある。

大工さんが自前のクーラーボックスを持ち込んでいて、その中はいつも飲み物が潤沢に用意されているということ。大工さんが自分のセンスで自分の好きなドリンクを持ちこんでるのに、好きかどうかわからない飲み物をぼくらがぼくらのセンスで選ぶ。なんか恥ずかしいわ。

そのときに作業しているひとが何人かわからない。人数分置いていったつもりで実は足りなかったら恥ずかしい。持ってきた飲み物がすでに足りてない可能性もあった。このリスクを回避するためにぼくらがクーラーボックスを用意する作戦をたてていたが大工さんに先を越されたためぼくらが持ち込み難くなった。

大工さんは基本的にぼくらの前で飲み食いしない。差し入れする時は「飲み物持ってきたんでココに入れときます」と言って大工さんのクーラーボックスに飲み物を入れてオイトマする。なかなかのショボさ。

あと最も多い理由として、単純に忘れっちまったってこと。仕事の帰りだと買い物するのが億劫だし早く見に行きたい衝動で飲み物のことなんか頭っから飛んでっちまう。



まあチロチロと言い訳を書き並べたけど、実際のところ差し入れなんてする必要があるのかね。こっちは2000万円近い銭払ってんだからそんなに気ぃ使う必要ないんじゃないかね。どうかね。そりゃあ変な仕事されちゃあ困るから、家が完成するまでは下手に出て気持ちよく仕事してもらってできる限りのクオリティで仕上げてもらいたいって気持ちはわかる。

わかるけど、素人の浅知恵というか、こっすいわぁ。

注文住宅の施主として、もう少し堂々としてたいね。

金なら払う。ベストを尽くせよと。

まあ、大工さんや職人さんは飲み物寄こせなんていってないけどね。

小心者の施主が勝手に気ぃ使ってるだけ。


差し入れしたいけどタイミングがわかんなくて全然差し入れできなかった奴がいちばん小心者だけどね。





2017年8月1日火曜日

コダワリの壁紙

壁紙を決める直前までは場所によってコロコロ壁紙を変えるのは控えようと考えていた。

けどやっぱりタダで変更できるわけだし、せっかくの注文住宅だし、誰に見せるでもないけどぼくらのカラーを出していきたいし、色々やってみたくなるのが人の性。

まずコダワリを見せたくなるのがトイレ。

トイレといえば御不浄モノではあるけれど、だからこそ、約0.75坪の狭い空間を、まるで坪庭のような、眺めてるだけでホッコリするような、そんな癒しの空間に仕上げたい。

誰もが思うこと。

ぼくらも例外ではなく、我が家にひとつしかないトイレを癒しの空間にすべく、壁紙の選択を行なった。と、いってもトイレの壁紙はそんなに悩むことなく、妻が最初に直感でコレ!と選んだものがそのまま採用された。


シンコール ベスト 8545

上の写真が基本色。写真ではわかりにくいけど白の不揃いな格子のほか、金色のストライプと斜線がランダムに入っててカッコいい。

我が家のトイレは入って右手に造作の手洗いカウンターがあってその壁のみアクセントに基本色の色違いを採用。


シンコール ベスト 8546

こっちは金色のラインが目立ってる。やっぱりカッコいい。


施工写真。基本色はわかりにくい。


やだ、マジでカッコいい。

次にコダワリを見せたのは洗面室の洗面台の奥の壁と本棚と玄関クローゼットと倉庫収納の中。


シンコール ベスト 8615


こちらは少し水に強い素材だっけ。渋い濃紺の中に金色の霞がかかってカッコいい。

シンコール ベスト 8614


色違いの濃緑に金色の霞がかかってカッコいい。こちらは寝室と物干し部屋のクローゼットの突き当たりの1面に採用。





そして最後。階段の壁紙。我が家の階段は玄関エリアにあるため、階段の壁紙イコール玄関エリアの壁紙。この階段はスケルトン階段になっていて視界の抜けがいい。階段というものは基本的に吹き抜けになっている。つまり上下方向にも視界の抜けがいい。

玄関から家に入ってすぐ右手。ここに土間タイルから2階の天井までズドーンと高い壁がそびえ立っている。スケルトン階段によって視覚的には斜めに分断されているが踏み板は壁に接していないため、完全に一枚の壁。

ここまで高い壁、我が家にはここ以外存在しない。ここになにかアーティスティックな壁紙を採用したい。壁紙じゃなくてもいい。水墨画とか。巨大な『鬼』という文字を書くとか。なにか大胆なことがしたい。

そんな欲求が抑えられなくなったぼくはシンコールのカタログを端から端までチェック。

縦長のズドーンとした壁だから縦に並べて面白くなるヤツ。

しかも和風。

海と空とかじゃなくて。

山と雲。みたいな。

草原と太陽とかじゃなくて。

ススキと月。みたいな。

そんな壁紙、見つけた。


シンコール ベスト 8534


古い障子紙に墨を散らしたような背景。

手前に浮かぶのは金色の竹林。

この壁紙が玄関土間から2階の天井まで。

超ウケる。

さっそく妻に相談。




妻「はあ〜〜〜っ!?」

ですよねー。

しかし少し考え込んで「いいかも」と妻。お、意外と乗ってきた。妻はこういった冒険はしないタイプだから絶対反対されると思った。見たことのないものを想像するのが苦手な妻は、ぼくの思いつきのアイデアを理解するのに、これまで何度も苦労してきた。ぼくも妻に理解してもらうために3Dマイホームデザイナーを駆使してできるだけビジュアルで示してきた。今回も一生懸命想像してくれた。その上で「いいかも」と言ってくれた。

そして先日、実際に施工された。


階段の下から2階を見上げる

昇段中

上がりきって振り返る。左は2階の畳コーナー。

リビングから畳コーナー越し。

施工された壁を見てみるとサンプルで見たよりも黒さが控えめで、真っ黒ではない。ほどよい墨感でイカす。黄金色の竹林もそんなに派手さはなく、さりげなく荘厳といった感じ。つなぎ目もわからない、柄のズレもない、キレイな仕上がり。全ての竹が下から上までビシャーっと通っている。

壁紙で凝りすぎるとイタくなってしまいがちだけど、やっぱり住むのは自分たちだから。好きなようにするのが1番。だと思う。

そのほうがウケる。自分に。




2017年7月31日月曜日

和栗の壁紙

2017年7月下旬 壁紙施工完了

キレイキレイ!


我が家のコンセプトは和栗。

かといって壁紙を茶色一色にする気はない。でもなんとなく薄っすらと意識はしていたりするし、あまりにも「和栗のいえ」から逸脱した色や柄は採用できない。したくない。

まずは基本となる壁紙を選ぶ。設計さんから借りたサンゲツとシンコールのカタログ。どちらのメーカーも大きくて分厚いヤツと小さくて超分厚いヤツの2冊ずつ。設計さんが言うには小さくて超分厚いヤツから基本の壁紙を選ぶ場合が多いとか。壁紙が厚手で丈夫だからって。

その小さくて超分厚いカタログを見る。確かに厚手。かつ、ふにゃふにゃしてて安っぽい。ゴムっぽい。発泡スチロールっぽい。スポンジっぽい。あと白ばっか。白のバリエーションそんなに要る?ってくらい白ばっか。

たぶん、この中からは選ばない。そっとW建設の紙袋にしまう。たぶん、2度と開かない。

大きくて分厚いカタログにはシャキッとしててカッコいい壁紙がたくさん。コレが壁紙?ってくらいリアルな塗り調とか木目調とかタイル調とか布調とか石調とかレンガ調とかモルタル・コンクリート調とかメッキ調とか変な花柄とか。

壁紙を選ぶ段階になると、ぼくらの中には明確なビジョンがあった。基本となる壁紙は、和の趣を感じる塗り調の壁紙。色は淡い土の色。染色する前の麻の布のような生成なテイスト。身近なもので具体的な例を挙げると身も蓋もないけどマヨネーズ、みたいな色。を、想定。

明確なビジョンがあってもいざ選ぶとなるとなかなか決められず、散々悩んで選んだのがこれ。

シンコール ベスト 8553


塗り調というか紙をシワくちゃにして引きのばしたようなデザインで色は淡い土っぽいけど表面はキラキラしてる不思議な雰囲気。家中の壁や天井は基本的にすべてこの壁紙。

思ったより白かった。

実際に施工されると思ったより白く感じた。けど、壁のスイッチパネルとか真っ白いモノと一緒に見るとやっぱり淡い土の色。建具のネイキッドライトとの相性もいい感じ。

この壁紙は色のバリエーションが豊富だから同じデザインで色違いの壁紙をところどころ使っていこうと決定。と、いっても2ヶ所だけ。

シンコール ベスト 8558

ひとつは寝室の天井。やたら眩しがりで光が強いと眠れないぼくの希望で栗の渋皮っぽい暗い色に変更。いや、たいがいどんな環境でも寝られるけど。


施工された。ダウンライト真っ白やん。

もうひとつは畳コーナーの床の間。の、突き当たりの1面のみ変更。畳の色と合わせて少し緑がかった若草色っぽいやつ。

シンコール ベスト 8554

だいぶ写真歪んでるけど。

ちょっとわかりにくいかな。上の垂れ壁が基本色だから少し緑なのがわかるね。

つづく




2017年7月30日日曜日

waguri’s kitchen Heaven


我が家のキッチン、ラクシーナ。

最初の計画ではI型キッチンを造作壁にくっつけてなんちゃって対面キッチン+カウンターというよくあるプランで進んでいた。これなら差額はカウンター造作代だけで済む。


造作壁をキッチン扉パネルと同じ色柄にしたいと妻。似た柄はありますと設計さん。全く一緒にはならないでしょと妻。

なるほど。ふむふむ。

なんちゃって対面キッチンだとコンロの前に耐力壁がつくのがイヤ。ズビーンと視界が開けてるのがいいと妻。なんちゃって対面キッチンでもレンジフードをサイドタイプに変更して油はね防止のガラスのつい立てを付けたら耐力壁をなくせますよと設計さん。造作壁の立ち上がりの前につい立てが付いたら変と妻。

なるほど。なるほど。ふむふむ。

では造作壁の立ち上がりを高めにしたらどうかと設計さん。それはそれで視界がズビーンと開けないからダメと妻。耐力壁をガラスに変更できますよと設計さん。掃除が大変と妻。

なるほど。ふむふむ。なるほどなるほど。

キッチン前のカウンターって要る?と妻。え、うん。朝のコーヒーとかダイニングテーブルにしっかり座らない感じで半ば立ってる感じでしっぽり喫したいと訴えるぼく。コレがあると電話機置いたり新聞紙や雑誌が置きっ放しになったり使ったコーヒーカップがいつまでも置かれたりしてせっかくのキッチンがずっと片付かない場所になる気がすると妻。




・・・・・・・・・。

アイランドだよね。

アイランドキッチンにしたいんだよね。

よくよく聞いてみると家を建てると決まる前からずっとずっと憧れてたとのこと。でもコストがかかるからたぶん無理だと思って諦めていたとのこと。でも考えれば考えるほど自分の理想はアイランドキッチンだと。アイランドキッチンでなければこの家丸ごと好きになれないかもしれないと。なんちゃって対面キッチンをdisりながらそのことに気づいたそうな。

じゃあ、アイランドにしちゃおうよ。うちの間取りだとLDKの幅的に片側が壁についてるペニンシュラしか採用できないけど、ぼくってほら、知多半島の田舎町の出身だからアイランドよりペニンシュラのほうが性に合ってるっつーか、ペニンシュラのほうが名前がカッコいい。

ということで、我が家のキッチンはペニンシュラタイプを採用することになったんだけどラクシーナではフラット対面タイプっていうそのキッチンにはフロートタイプってゆうキッチン全体が浮いて見えるやつがあってどうせならそれぐらいカッコつけちゃえって思って見積りだした。

フロート対面プラン(ペニンシュラ)オプション差額約23万円。

ぼくらはアイランドキッチンってそうとう高額になると思い込んでた。ぼくらの予想では50万円くらいいくのではと。だから、その、大金ではあるんだけど、約23万円という金額を見て、思わず「あんがい安くね?」とか思っちゃった。

フロートではない普通のペニンシュラだと18万円くらい。そしてラクシーナにはもうひとつのペニンシュラ、スリムタイプがある。普通のペニンシュラが奥行き933ミリなのに対し、スリムタイプは750ミリ。壁付けのI型が奥行き650ミリくらいだからスリムタイプといってもカウンターは広い。こいつのオプション差額が15万円くらい。

メジャーを片手に奥行き933ミリをシミュレーションしてみる。新たな事実。キッチンの向こう側が遠い。とても遠い。出来上がった料理をキッチンの向こう側のひとに渡そうと思っても遠くてしんどい。妻の身長だとなおさら。これは自宅で料理教室とかするひと用のやつだ。複数人でキッチンを取り囲んでわちゃわちゃする用のやつだ。というぼくらの結論。

妥協でもなんでもなく、素直にスリムタイプがいい。スリムタイプはフロートにできないしキッチンの前面を収納にしたりカウンターにしたりできないけど収納はカップボードで十分だし妻はマジでカウンターを邪魔だと思ってるし和風の雰囲気とも会わないから。

こうして我が家のキッチンはPanasonicのラクシーナ、フラット対面プラン(ペニンシュラスリムタイプ)に決定した。

レンジフードはW建設標準の10年掃除が要らない「とってもクリーンフード」をサイドタイプに変更した。が、ショウルームで実物を確認したらダクトが分厚い!

サイドタイプなのにデケェ!
右上のシルバーの巨大な箱がソレ

これじゃあフラット対面にした意味が半減。耐力壁なくした意味が半減。ということでレンジフードは上記写真右側のスクエアサイドフードSタイプに。すべてはズビーンと開けた視界のため。壁付けならほっとくリーンフードが標準だからスクエアサイドフードSタイプでマイナスオプションになるかなと思ったらフラット対面プランだとスクエアサイドフードが標準とのこと。ちっ。

あとは全部妻任せ。だから水栓がグースネック(28,500円)になってたり、扉パネルが2クラス上のベリティスカラーのオーク(22,500円)になってたり、コンロがトリプルワイドガス(125,000円)になってたりして正直盛りすぎじゃね?と思ったけどステキなキッチンにしてくれてアリガト。カップボード(233,000円)も入れるとキッチン周りのオプション総額615,000円也。

我が家でもっともハイコストな場所になった。




2017年7月29日土曜日

waguri’s kitchen〜ぼくらの選択

ラクシーナとクリンレディ。どちらを採用するか。ブランドイメージと基本性能重視の妻はクリナップ派。先進技術とコストパフォーマンス至上主義のぼくはPanasonic派。

なんにも知らんけどフラットな頭でなんとなく考えてみると、耐久性や使いやすさなどキッチンとしての基本性能はクリンレディがだいぶ上をいっているだろうなと想像。やっぱり長年キッチンだけを作り続けてきただけのことはあるだろうと。キッチンが売れなかったら破産してまうみたいな。キッチンに対する眼つきが違うわ。バスルームとかも作ってるみたいだけどアレはたぶん他所のメーカーのOEM的なヤツだ。たぶん。クリナップはキッチンひと筋なんだから。知らんけど。

Panasonicは家電メーカーだから食洗機やレンジフード、自動水栓などの「電気とかモーターで動くヤツ」が他の住設メーカーより高性能かつ低コストで作れるっぽい。知らんけど。

ぼくはもちろん、クリナップが嫌というわけではない。妻もPanasonicが嫌なわけではない。どちらにしても満足出来るだろうし、毎日の料理が楽しく便利になることは間違いない。

要は、より高品質で高性能で見た目がよくて満足感が得られる仕様とした場合の価格がどうか。ということ。

ここに一切の妥協はない。どちらを選ぶにせよ、一定の満足感が得られる仕様とする。その上で価格の安いほうを採用する。妥協してまで安さを求めるのはナンセンス。わざわざ注文住宅を建てる意味がない。妥協できるならハナから建売り買ってりゃいいのだ。

ぼくらの希望が詰まった一定の満足感が得られるキッチン仕様。クリナップとPanasonicでそれぞれの価格を比較する。

クリナップ クリンレディ

クリンコーナー 6300円
水切りカゴ 4100円
バブルシャワー水栓 60300円
食器洗い乾燥機(深型)差額 112000円
クロスギャラリー(2本)1950円
とってもクリーンフード(サイドタイプ) 127000円
ガスコンロ変更 117000円
合計 428650円

Panasonic ラクシーナ

水栓変更(さらさらシャワー)12000円
スラクルネット 4500円
水切りカゴ 5400円
コンロ変更 73000円
クッキングコンセント追加 12000円
フード変更 52300円
人大シンク 33000円
合計 192200円

それぞれ他にも足したいモノがあるけどとりあえず同じ条件で比較。クリンレディ約43万円。ラクシーナ約19万円。こんなに差が出るかね。やっぱり食洗機とレンジフードが大きいかな。レンジフードは妻がコンロの前の壁をなくしたいと、どちらもサイドタイプに変更。

クリンレディはさらにパネルをA classにアップしたいしカップボードとフラット対面ペニンシュラとかしたら80万円くらいになりそう。泣きそう。

ラクシーナは他に細々したもの足して、パネルのアップグレード、カップボード、フラット対面ペニンシュラにしてもクリンレディほど高額にはならない感じ。

この現実を突きつけられた妻は意気消沈。

クリナップ、いいもんね。いいもんは、高いよね。そういえばHDC神戸のクリナップショールームへ行ったとき、スタッフが流レールシンクのデモンストレーションをやってくれたっけ。キレイにエンボス加工されたシンクの底にまっすぐ水が落ちたとき、2人で驚嘆の声をあげた。勢いよく落ちる水を静かにエレガントに受け止めるシンク。その水が、さっきスタッフがシンクにぶちまけた野菜のクズを、サッと絡め取って排水口へ運ぶその刹那、感動したね。ぼくらのリアクションの良さにスタッフも「ありがたいお客様です」と喜んでいたね。


HDC神戸

我が家では統一感が重要とされている。が、クリナップの場合、我が家で採用できる設備はキッチンのみ。キッチン以外はW建設の標準にないから。いや、それでもできないことはないのだけれど、クリナップのユニットバスや洗面化粧台をあえて採用するとかなりのコストアップになると思う。だからクリナップのキッチンを採用したらキッチンだけがクリナップで、他の設備は他メーカーとなってしまう。これはできれば避けたい。という話に。

Panasonicならユニットバス、キッチン、洗面化粧台、トイレのすべてで標準から採用できる。これらの色柄をベリティスで統一することでぼくらの意見が一致。

和栗のいえのキッチンはPanasonicのラクシーナに決定した。

つづく




【撮影】和栗のお宅訪問